一陣の風

 

一陣の風が吹いた

子供達は目を細め

その風を見送った

一陣の風は

消し去ってはくれなかった

そこにいた人々の中にある

分厚い壁に覆われた感情を

一陣の風は

決して人を傷つけなかった

消し去ることも増やすことも

何もせずに吹き去っていった

一陣の風が吹いた

赤い一陣の風が吹いた

後には何も残らなかった

一陣の風が吹いた

名残惜しそうに

砂が少し舞った

一陣の風は

二度とそこには

やってこなかった

 

 

思ったままに打ったつもりがところどころ
字数が同じという不思議なことになってしまいました。
しかも決まったパターンで……

外に出かけてみたんです。
別に家に閉じこもってたわけじゃないんですが
何となく普段行かないところに行ってみたんです。
そのときの情景です。
もう一度吹かないかといつまでも待っていたのですが
来てはくれませんでした。
寂れた場所でもないのにすごく寂しく感じました。

 

 

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